本日の案件

おつかれさまです！

本日の案件、「忘れられない手紙」ですが、
私の忘れられない…というか、大切にしている手紙は、
学生時代にバイト先でお客様からいただいた手紙です。

私は飲食店でアルバイトをしていたのですが、ある日、母親1人、7歳くらいの子供1人のお客様が来店しました。
話を聞いたところ…というか、一方的にはなしてきたのですが、子供がどうしてもうちに行きたいと駄々をこねたようで、30分程店内飲食をされていきましたが、とても印象的でした。

その日のシフトは夜の8時までで、終わったあと少し身の回りの整理をしていたところ、1本の電話が…。
「子供の歯の矯正具、ありませんでしたか？」
いかにも焦った口調でしたが、来店時間や注文内容を聞いたところ、あの親子でした。
詳しく話を聞けば、2日ほど前に矯正を始めたらしく、食事の時に矯正具を外すのですが、その日はうちでしか外食はしておらず、店内で外してつけ忘れた。というのは明らかでした。
探すのでまた折り返す。ということで一旦電話を切り、至急捜索を始めました。
店内には忘れ物BOXも設置していましたが、見つからず…、
結局のところ、その日のすべてのゴミをあさって小さな矯正具を見つけ出しました。
気がつけば2時間近く時間が経っていたのですが、そのお客様へと再度連絡をし、翌日の昼頃に受け取りにくる、とのことでした。

翌日のシフトはキッチンで、そのお客様へ接客をした従業員から、
「お客様からとても感謝されました。お礼です、と封筒を預かりましたよ」
と、封筒を渡されました。
中にはお礼状が入っており、
「…（中略）…涙がでるほど嬉しかったです。」
と書かいてありました。
昨日は大変だったけれど、人のことを思って尽力すれば、喜んでもらえたり、嬉しい気持ちになってもらえるんだ！
と、働いていて初めてのやりがいを感じられました。
それからというもの、お客様一人一人を大切にし、接客でも評判のある従業員として少し有名になりました。

また、封筒には1枚のカードが同封されており、そのカードは某コーヒー店のギフトカードなのですが、当時の心を忘れないためにも今でも一度も使わずに大切に財布にしまってあります。
もちろん、手紙も家に大切にしまっており、これからも当時の気持ちは忘れないと思います。

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