友人の救急搬送
学生寮に住んでいたころの友人の話です。
夜中、友人が激しい腹痛に見舞われ同じ階に住むもう1人の友人に助けを求めました。
深夜1時に響くノック。寝ようとしていた友人は何事かと思いドアを開けると目の前にお腹を抱えうずくまっている人間が。
腹痛の友人は救急車を呼び搬送されることになり、助けを求められた方の友人は明日の1限目に提出しなければならないレポートを別の友人に託し、付き添うことに。
病院にて急性胃腸炎と診断された友人は点滴と薬ですっかり元気に。
付き添った方は逆にすっかり疲れて切っていました。
帰るのは朝方になってしまったため、付き添った方の友人は1限目は休み、仮眠をとることにしたそうです。
しかし、布団に入ろうしていると、再び聞こえるノックの音。
ドアを開けると、搬送された友人が。
その手にはレポートがありました。
「俺今日、休むからこれ代わりに提出してくれない?」
の一言にさすがに怒った友人。
廊下に響き渡る「お前、また病院送りになりたいのか」の怒りの叫びが、その日の寮生のアラームになりました。
ろじすけ
男性/35歳/東京都/会社員
2019-01-09 16:54