秋～fall～

得意先の方が、今日をもって退職し、奥様の実家がある鳥取に旅立つと知った。今まで１０回程度しか会ったことがなく、特に思う事はなかったが、別れ際、挨拶を終えた彼は、そそくさと去った。彼の中では、こういった一コマ毎にカウントダウンされているのかと思うと、込み上げるものがあった。秋が一層深まった様に感じた。トラックに乗り込み、エンジンをかけ、走り出す。半袖では寒さを感じた。気がつけば、冷房のツマミは、一番左端をさしていた。

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