スリランカのお母さん
子どもが小さい頃、
赤ちゃん連れのお母さんが気楽に集まってお茶を飲んでおしゃべりしたりするためのサロンというか、子育てひろばで保育士として働いていたことがあります。
そこに、日本語のできる中国人と韓国人のお母さんがいつも来ていたのですが、ある日、外国人ママサークルで知り合ったという、外国人のママたちをたくさん連れてやってきました。
その中に、日本語がほとんどできないスリランカのお母さんがいたのですが、それはそれはマイペースで、社交的。赤ちゃんの離乳食も、いつもカレー。薄味で刺激の少ないものしか赤ちゃんに与えたことがない日本人のママたちはびっくり。
スパイスは赤ちゃんオーケーなの?
とつたない英語で聞いてみると、
スリランカにはカレーしかない。
と爆笑されました。
韓国のお母さんは赤ちゃんにキムチを洗って刻んだものを与えていたし、ポーランドのお母さんは硬そうなパンをそのまま食べさせていて。
カルチャーショックばかりの、毎日でした。
他にもイスラエル、タイ、ベトナムなど多国籍な赤ちゃんと、赤ちゃんが大きくなるまで毎日過ごしました。時には現地の料理を教えてもらったり、日本食の作り方を教えたり。
私たちの話す日本語をそのまま赤ちゃんが覚えてしまうので、言葉遣いにも気を遣いました。
そのうちの何人かはそれぞれ帰国してしまいましたが、フェイスブックなどで今も交流がある人もいます。
異国のママと一緒に子育て。文化の違いを認め合いつつ、とても素敵な経験が出来たと思います。
あぷりこっとん
女性/48歳/東京都/休職中
2019-01-23 09:58