散歩車について
みなさま今週もお疲れ様でした。
数日前の案件「東京でびっくりしたこと」のときに、「都内の保育園は子どもをでっかい手押し車に入れて運んでる」、みたいな話がありまして、補足させていただきたく。
「散歩車」、別名「立ち乗りバギー」「避難車」は、決して「子どもがかわいそう」「大人の手抜き」ではないのです。
まず第一に、都内は待機児童が多く、保育園が乱立しているのが現状で、園庭がない園も多く、必然的に身体を動かす戸外活動は近隣の公園などに場所が限られます。
だいたい散歩車を使うのは1才過ぎてから2才前後のつかまり立ちが安定して歩行はまだ不安定な子どもたち。2才前後と言えばいやいや期の真っ只中でもあるため、行きはよくても帰りは歩きたがらない、特定の大人やお友達とじゃなきゃ手をつながない、体力がなかったり体調が悪いとその場にしゃがんで動けなくなる、などのリスクがあるのです。
散歩車があれば最終手段として、複数の子どもを乗せて安全に園に帰ることができます。
保育士一人あたりに0才児なら3人、1~2才児は6人と保育所設置基準で定められていますが、保育士は2本しか手がないし、手のかかる子どもにマンツーマンで対応を迫られる場面もあるのです。
散歩車を押しながら乗り物や植物などの周囲の環境に興味が芽生えるような言葉かけをしたり、季節の歌を歌って楽しい雰囲気を作ったり、様々な配慮もしています。別にドナドナなんかじゃないですよ。
はるなつ
女性/36歳/東京都/会社員
2019-03-01 22:05