案件
本部長、秘書、社員の皆様お疲れ様です。
中学生の頃の話です。学校から帰宅すると、
僕が買っておいたカップ焼きそばに、姉がお湯を注いでいる所でした。
『あ~っ、俺のなのに!』 姉『あんたのだったなんて知らなかったんだし、しょうがないじゃない!』と言い合いになりました。
怒りの収まらなかった僕は、カップ焼きそばを台所のシンクにぶちまけました。
姉は、『何してんの、馬鹿じゃない』と言い残し、呆れてどこかへ出かけて行きました。
僕はシンクにぶちまけられた麺を見て、(これでよかたんだ……)と自分を納得させました。
しばらくすると、姉が帰宅し、自分の分と僕の分のカップ焼きそばを買ってきてくれていました。 なんかもう、色々と完敗でした。
その後、高校生になり巷でモンゴル800さんの
“あなたに”の歌い出しの「人に優しくされた時、自分の小ささを知りました」の一節を聴くと、あの時のカップ焼きそばの件が必ず頭を掠めたのを覚えています。
バスケス
男性/40歳/埼玉県/漫画家アシスタント
2019-03-06 14:38