朝からずっと

朝からずっとどこもかしこも震災の話ばかりで、あの震災で恐怖と辛さと不安で潰れそうになった思い出が強かった私にはこういう放送には正直辟易していました。でも本部長の涙ながらの語りを聞いてて、私も本当はそういう思いを吐露しても良かったんじゃないかって気づきました。家が壊れたり、命を落としたり、そういう被災はなくても当時の私や私の家族は全てを失う恐怖でいっぱいでした。家族や友達の安全が何時間もわからなかった日でした。そのあと何日も明日食べるものが手に入るかわからない、日常が戻るかもわからない日が続きました。あの日の思い出を語り続けることで、怖い思いをした自分が癒されてしまうのが申し訳ない気もしています。あの時を結果何事もなく生き延びた自分への罪悪感もどこかにあります。

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