私の青春案件
本部長、秘書、社員のみなさまお疲れさまです!
本日の案件ですが、
29歳のとき、新聞に載っていたとある社会人劇団のワークショップの記事が目に留まり、
当時、結婚を考えていた彼氏と別れ自暴自棄になっていた私は、「ストレス解消になりそう」という安易な理由で演劇の世界に飛び込んでしまいました。
しかし実際は「ワークショップ」などという生易しいものではなく、ガラスの仮面ばりに卒業公演の主役をめぐるバトルに巻き込まれたり、灰皿飛ばす勢いの演出家から連日「このヘタクソ!」「過去最低のチーム」などの罵声を浴びせられたりと、まるで新人女優のような日々。
深夜のカラオケルームで自主練しながら「私、仕事でもないのになんでこんな頑張ってるんだっけ…?」と我に返ったりしつつも、無事に私は一番やりたかったつかこうへいさんの「熱海殺人事件」のキャストに選ばれ、100人近いお客さんの前で台本3ページにも及ぶ長ゼリフを言い切ることが出来ました!
公演後の打ち上げで、演出家さんに「なんで私を選んでくれたんですか?」と聞いたところ、「一番ヘタだったから。でも、見込んだとおり、一番キュートだった」と言われ、号泣しました。
ものすごく大変で辛かったけど、間違いなく大人になってから味わった青春でした!
浪速の嫁あっこ
女性/42歳/東京都/専業主婦
2019-04-09 12:43