案件
本部長、秘書、リスナーのみなさん
お疲れ様です。
本日の案件ですが
私は中高一貫校の私立の女子校に通ってる不登校児でした。
私の学校では高校三年生ラストの体育祭に
毎回決まった本格的な創作ダンスを踊る風習がありました。
ダンスの授業があり、そこで高校二年生がら少しづつ先生から教わり体育祭のラストを飾るのです。
ですが私は不登校児。
ダンスの授業など出てないのでもちろんダンスは覚えてません。
進級が危ぶまれた高校二年生の時に
私はこのままでいいのか…一度しかない10代このままでいいのだろうか…と心に浮かびました。
そして意を決して1人の友達にダンスを教えて欲しい…!!と頼みました。
優しい友達は快くOKしてくれてそれから放課後の猛特訓が始まりました。
私はバレエなどのダンスを習ってるわけでもなくリズム感もよくないので四苦八苦。
それでもその友達は根気よく毎日私にダンスを教えてくれました。
そして私がダンスを特訓してると他の友達たちにも耳にし、
いつのまにか教えてくれる人が1人、2人、3人…とどんどん増えていきました。
そしていつのまにか2クラス分の同級生たちが私の練習に付き合っててくれたのです。
それはまるでポカリスエットのCMの様でした。
自分では気づいてなかったのですが 私は友達にはこんなに恵まれていたのです!
無事に進級テストにも合格し
高校三年生に上がれた私は、最後の体育祭での
ダンスを踊り終えたあとは感無量でした。
みんなと味わう一体感。踊りきった爽快感。
今でも忘れる事ができません。
そのダンスで使った扇子は大切に机の引き出しの中にしまってあります。
ネクラ27
女性/37歳/東京都/デザイナー
2019-04-09 15:55