小6の初恋第7話「届かなかった手紙」
本部長、秘書、リスナー社員の皆様
お疲れ様です。
以前、投稿した内容と重複しますが、
いつか読んでいただきたいので投稿します。笑
小学6年の3学期に女の子が転校してきました。
私は彼女の顔を見た途端好きになってしまいました。
これが私の初恋です。
あと数ヶ月で卒業ってタイミングで転校してきたので、仲良くなるにも期間が短く、
気付けば卒業式前日。
私は彼女に想いを伝えようと、
勇気を振り絞って「今日、遊ぼう」と誘うと、
「いいよ」
と返事を返してくれました。
ですが、
それを聞いていたクラスのおちゃらけ君が
「俺も遊ぶ!」
と言うのです。
そうして告白のタイミングを失った私は、卒業式当日もろくに会話もできないまま、彼女は引っ越してしまいました。
…
そして、中学生になった私は
なんとしてでも想いを伝えようと、
手紙を書くに至ります。
最近の出来事を綴り、手紙の下の方に
「PS.俺、○○さんの事好きかも」
と書き加えました。
手紙で告白というのは、当時の私にはなんだか恥ずかしく、送るのをためらっていました。
卒業してから半年が過ぎ、やっと決心がついた私は、夜中にコソコソと駅前のポストへ、彼女宛の手紙を入れました。
…
送ってからというもの、私は勉強も部活も何もかも手につかず、毎日のようにドキドキしていたのは今でも覚えています。
2週間後、祖母が私に
「手紙がきているよ」
と言い、渡してきた手紙は
「転移先不明」の印が押された、
2週間前に私が送った手紙でした。
淡い思い出です。
一生忘れる事は無いと思います。
ポテンヒッツそらまめ
男性/32歳/東京都/建築業
2019-04-09 17:09