あの時の手紙
本部長、秘書、こんばんは
私が小学生の頃の話ですが、その頃、両思いの女の子がいました。小学生なので付き合うとかは全くなかったんですが、よく遊んだりしていました。
お互いの友達が面白がって、間接的に告白とかからかってきましたが、気持ちは伝えきれませんでした。
小学生最後のクリスマスの日、その子に公園に呼び出されました。
公園に着くと雪も降っているのにその子が待ってくれていました。
話しかけると、真っ赤な顔押して布で出来た小さな袋を渡されました。中には通常よりもふた回りくらい大きいビー玉と手紙が入っていました。
その子が『読んで』と言うので、読もうと手紙を開こうとした瞬間に『待って!やっぱやだ』と言われ手紙を取られてしまい、その子は小走りに帰って行きました。
中学になって、その子は転校してしまいまして、最終的に気持ちを伝えることはできませんでした。
当時はケータイやメールアドレスなどなく、連絡を取ることはできなかったです。
今は何をしているかわかりませんが、今会えたらあの時の手紙の内容を聞いてみたいです。
ハッピーエンドではありませんが、小さな青春の話です。
歌のリクエストは、その子と良く聞いており、今になってやっと歌詞がやけに当てはまる、サスケさんの青いベンチです。
脱力くん
男性/33歳/東京都/会社員
2019-04-09 17:17