私の青春とその最後
本部長、秘書、リスナー社員の皆様、おつかれさまです!
私は機械系の高等専門学校に通っていました。
中でもロボットに関わる分野が盛んであり、ロボット同士を競い合わせる某コンテスト番組にも常連の学校でした。
有名な大学とかと比べれば総合的な学力は劣りますが、この手の分野の専門的な知識であれば負けず劣らず。と、自負しております。
そんな機械科ですが、8学科ある中で学力は最下位…。
5年間の学生生活の中で群を抜いて問題を起こし、たくさんの先生方から目をつけられていました。
クラスを総称して「好奇心旺盛な機械オタクの集まり」なんて言われたこともあります。
私はそんなクラスのクラス長をつとめていました。
大変なクラスでしたが、学生生活最終日の卒業式のこと。
式直前のなんとも言えない緊張感が漂う中、私からみんなに言いました。
「俺達って、今までの学生生活、問題も起こしたし、バカばっかで、先生にもたくさん迷惑かけたよな。」
「だけど、どのクラスにも元気だけは負けねえし、結局のところ、これからの人生で大切なのは元気の良さだと勝手に思ってる。」
「まとめきれないクラス長だったけど、最後に聞いて欲しい。」
「親が見てる中で最後になるかもしれない、だから、最高の"返事"、してやろうぜ」
式では卒業生の名前をクラス担任が一人ずつ読んでいきます。
五十音順で順番に一人ずつ。
「○○くん」
「はっいっ!!!!」
会場内でこだまする程大きな返事が…。
「△△くん」
「はぁっいっ!!!」
2人目の返事も続いてこだましました。
正直なところ、みんなに呼び掛けた時は幼稚な提案だった、どうせやってくれないだろう、と片隅で思っていたため、1人、また次の1人と、大きすぎる程の返事が聞こえる度、嬉しさと寂しさとで涙が溢れてきました。
青春最後の涙した思い出です。
このあと、なんちゃら会長から激励の言葉があったのですが、投稿が長くなるので省略します。
卒業後、みんなとはあまり連絡が取れていません。
学校では、歯車やエンジンなどを学びましたが、卒業後、某自動車メーカーに就職した奴もいれば、医療機器関連や、水道関連など様々な職場で、社会の歯車となってせっせと働いていることと思います。(?)
イトメン2R
男性/30歳/千葉県/会社員
2019-04-09 17:38