案件 〜私の青春物語!〜
あれは、中学3年生の頃、秋に開催された体育祭のことでした。
私はバスケ部でありながら陸上部を含めた全校生徒の中でも
1、2位を争う足の速さで、体育祭の最大の目玉、選抜リレーのアンカーに選ばれました。
予行練習では1位でバトンを受け取り、1位でゴールとするという
それほど面白い展開はなかったのですが、なんと本番は、
4人中4位でバトンを受け取るという最大の見せ場がやってきたのでした。
まず一人を抜いて歓声を浴び、最後のコーナーでまた一人抜き
会場のボルテージが最高に高まった中、
最後の一人をゴール前の最後の直線で捕らえました。
「これは抜ける・・・!」
そう思った私は、会場の注目を一身に浴び、
最後のスパートをかけました。
ところが・・・
夏に部活を引退していた私の足は、気持ちについていくことができず
あれやこれやともつれて激しく転倒。
最後の一人を抜くどころか、ゴール前で先程抜いた二人にも抜かれ
結局4位でゴール。
挙句の果てには、その転倒した瞬間の写真が卒業アルバムに載ってしまう始末。
天国から地獄とはまさにこのことでした。
まめでーふく
男性/41歳/東京都/会社員
2019-04-09 18:53