スローバラード
高校生の頃、たまたま聴いていたラジオの深夜放送で流れてきた曲、それがRCサクセションの『スローバラード』でした。
身体も心も正真正銘の高校生、なんとなく大人の世界に憧れ始めたあの頃のこと。
音楽とか、歌とか、詩とか、そんなものに触れていて、生まれて始めて“切ない“という感情に流されたのが『スローバラード』だったのです。
恐らく、その時の私はちょうどオトナへの入り口にいたのでしょう。
それなりに多感な少年で、世間並みに親に反発し、5歳上の兄とは口もきかず。
学校でも友人と呼べる存在はほとんど居らず、昼の弁当は校舎の屋上でひとり飯。
それでも悲惨な高校生活ではなかったのです。いつしか孤独を楽しむ術を習得(?)していたのでしょう。
とは言っても精神的にはまだまだガキの領域。
人恋しさをひた隠しにしていたのかも知れません。
始めて耳にする『スローバラード』に、気がついたら涙を流していたのです。
何ででしょうね……
心臓がキュッと収縮するような感覚。
解るかな、これ?
涙しながら、突然、電気が走ったように頭に浮かんだ曲が井上陽水の『帰れない二人』。
すぐに『氷の世界』という陽水のアルバムを引っ張り出し、『帰れない二人』のクレジットを確認したら……
やっぱり。
忌野清志郎の書いた曲でした。
根本が同じ曲だ!って、勝手に解釈したんです。
だから何?っていう書き込みなのですが……
ゴメンなぁ
今宵も酔っ払いの戯言でした。
土曜日も、お疲れ様でした♪
鴻の親父(おおとりのおやじ)
男性/66歳/埼玉県/居酒屋やってます
2019-04-14 00:09