本日の案件
皆様、お疲れ様です。少し長くなりますが私の昔話です。
私は仕事で、ひと一人しゃがんで入れるくらいの1メートル20センチくらいの穴を掘ることがよくあります。小さな重機とかで要領よくいければいいのですが、場所がハードなため重機も入れず、ひたすらスコップで人力です。
慣れていなかった若い頃、他の仕事が終わらなかったため、一人夜中にスコップ一本で穴を掘っていた時のこと、『ガチン!』とスコップが固いものにあたりました。それは埋蔵金の入った箱でも、貴重な化石でもなく、やな予感的中、ただの大きな石…。あとほんとに30㎝掘れば終わりなのに、すでに掘った1メートルももったいないしでなんとか石をどかそうとしましたが断念。もう日付も変わっていましたがこれを掘らないと明日の仕事に支障がでるため、もう一度近くに掘ることを決意しました。疲労もピークで、スコップを握る手もとうに感覚ない中、掘ること一時間、『ガチン!』又、大きな石を堀当ててしまいました。
次の日、先輩に掘りきれなかったことを謝りつつ現場をみてもらったところ、どうやら二つ目だと思った大きな石は、ひとつめの石の別の方、つまり想像以上に大きなひとつの石であったことが判明。私が、距離を取らずに掘ったことも原因でしたが、先輩も仕方ないとゆるしてくれました。
あれから30年近く経ちますが、「あと少しで今までの苦労が水の泡」、あるいは「頑張っていても避けられないようなことも時として起こる」など、私の身をもって知った教訓のひとつです。教訓を体験させてくれた穴堀り作業と想像を超えた大きな石に今では感謝、いい思い出です。
この案件のきっかけになったお子さんのように、大人が何で?と思うことを無心になって取り組む子供達も、目には見えない何かを得ているのかもしれませんよね。やっぱり下積み、現場の経験て大切ですよね、本部長!!
ラッヒー
男性/56歳/栃木県/公務員
2019-05-06 14:36

