穴堀り案件!
連休の最終日に穴堀り案件。とても嬉しいです。
小学2,3年生のころ、秘密基地に憧れ、穴を掘りました。
中学生の兄にも手伝ってもらい、スコップで、浴槽ぐらいの穴を。
1日でできた穴にござをひき、秘密基地はできました。
穴に入った、自分の姿が隠れている、その感動を、今も覚えています。
ただ、場所は…。
場所は、私の家は農家でほとんどが畑として使っていたし、平地で秘密基地としては、誰かに見つかってしまう、と考えました。
そこで、当時は、お隣さんの土地はあまり活用していないように思えたこと、穴を掘った場所はお隣さんの家の裏側にあり、お隣さんには、見つからないと思ったこと、そして小高くなっていて、見晴らしが良いことを考え、自分の家の土地ではなく、お隣さんの土地に穴を掘りました。
兄も特段反対もせずに、二人とも乗り気で穴を掘りました。
大事な秘密基地を、板をひいて草をかけ、隠して、家に帰りました。
翌日学校から変えると、母からふいに
「○○さんのところに穴を掘ったの?」の一言。
一瞬、「何でわかったの?」と動揺しつつも、「うん」と応えていました。
嘘をつく、という隙間もなく、現実が進んでいるということを、察しました。
母は、「○○さんの土地に穴を掘っちゃだめでしょう。○○さんに言われたわよ。穴はおじいちゃんが埋めてくれたから」と言われ、それ以上怒られたりしませんでした。
本当に穴が埋められたのか、見に行きました。草も板もござもなく、穴は埋められていました。
涙は出ませんでした。
どこかでわかっていたにのに、どうしてお隣さんの土地に穴を掘ったのか、悲しくなりました。
秘密基地が作れるうれしさで、冷静さが失われたんだと思います。
それに、秘密基地が1日しか使えなかったことがすごく残念で、悔しかった。せめて3日間ぐらい満喫したかった!
兄とは、「残念だったね」みたいな会話をしたように思えます。
あれほど無邪気でバカな自分はなかったと思います。
秘密基地として穴を掘った場所は、何かが変わることもなく、昔のままです。
ななまる
女性/45歳/福島県/パート
2019-05-06 15:38

