スカロケ小説第二十二話
さてどうしよう?
ちぐは竪琴を手に取り、弦をはじいた。
ポロローン
いい音!ちょっと弾いてみるか!
ちぐは竪琴を弾き始める。しばらく、弾いていた時、泉の水がざわざわしてから、泉のほとりに一人の女性が現れた。
「竪琴を弾いていたのはそなたか?」
「は、はい」
ちぐの手から竪琴はするりとおちてポロローンといった。
「吟遊詩人だな!私についてきなさい。大王にお目通りさせよう。さあ!」
女性はちぐに手を差し出す。
「えっ?」
ちぐは小さくつぶいたが、その女性は気づかず、しぶるちぐの手をひっぱった。
「目を閉じて!」
有無を言わさぬ女性の口調にちぐはびびりながら目を閉じた。
場面は現実に戻って
目があっても見えず、耳があっても聞こえず!!!
掲示板を見ているスカロケ社員たちがおまじないを唱えた。
カリン
女性/60歳/埼玉県/小説家見習い「帰って来たスカロケ小説」更新中
2014-10-24 18:05