ある記事が目に留まり
園に子供を預けにきた親御さんが保育士の方に話しかけたのだそうな。
「昨日の事故のニュース見ましたか?」
「はい、もちろん」
「一言、言わせてください……気をつけてもらっていいですか?」
保育士の方はいたく傷ついたそうな。
言いたい気持ちは分かる。
不安になるのもわかる。
だけど、それを言い返しようのない相手に、吐き出すことには違和感を感じる。
また犬の話になって恐縮だけど。
純血種の外来犬というのは基本、身体が弱く、原因不明の心不全で突然死んだりすることもある。もともとが犬と暮らすことは向こう10年くらいの【死に至る病】と共存するようなものだけど。
仔犬を手にとってみると、命の儚さに驚く。 今、自分が握りしめたら死んじゃうかも、と、胸が苦しくなるし、犬は基本、不整脈だから心臓が止まるんじゃないかと気が気じゃない。
生きていることが奇跡のように。
いろんな家庭、いろんな人がいるだろうけど、僕は10数年、モモちを他人やホテルに預けて旅行したことはない。トリミングやグルーミングもシャンプーだって、他人にやらせたくなくて、全部、自分でやった。
医者だけはどうしようもないから、他人の手に委ねたけど。手術の時は、先生が麻酔に失敗して、死んでしまうこともある、と仮定して先生に預けた。
自分ではどうしようもない。『預ける』ってそういうことなんだと痛感した。
もちろん、先生に「気をつけてくださいよ」なんて言わないよ。何様なんだよ(笑)
「よろしくお願いします」以外に言うことはないし。無事に帰ってきたら「お世話になりました」と感謝するしかない。
自分も誰かも、明日、生きているとは限らないし、当たり前にでかけて、帰ってこないかもしれない。
生きている奇跡。
これは心の隅に止めておきたい
コーギモモ
男性/57歳/神奈川県/飲食業
2019-05-11 09:45