力不足

本当は優しくない人なんていないと思う。
じゃあなぜ悲しい事件が起きるのか。
答えは簡単。
加害者は優しい人間だったから。
そして、とても繊細で弱かったから。
彼の起こした事件、それは、彼の目から見た世間が彼に与えた苦痛に等しかったから。
彼は痛ましい事件と同等の苦痛を感じていたから。
でもそれは彼が勝手に、一方的に感じていた苦痛。
それを誰も指摘してあげられなかった。
我々の力不足。
世の中の社長は自分やその周りの利益を優先する。
当たり前だが、そこに歪みが生じている。
利益はもちろん大事。
だが、大切なことを忘れていないか？
人として大事な何かを忘れてはいないか？

世の中の社長たちは、それを社員に教えなくてはならない。

『弱者を強者へ導ける強者』

これこそが指導者として大切な素質。

それを私は世の中に伝えることができなかった。

力不足。



子供らを被害者に

加害者にもせずに

この街で暮らすため

今何をすべきだろう

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