問題の答えは、模範解答は…?
最近、50・80問題なるものが深刻になっている。
先日のカリタス小学校の児童たちを襲撃した事件もこの問題がいかに深刻なのかを物語っていると私は感じる。
50・80問題とは、80歳代の両親(片親)が50歳代の子息を金銭面もしくは生活面で面倒を見ている状況を指すらしい。
大抵、年金受給者に面倒を見てもらっている子息のパターンとして…
①リストラによる人員整理・早期退職によるもの。
②人間関係が上手くいかないことによる自信喪失によるもの。
③病気などによって、社会生活から長期間の離脱を余儀なくされた状況によるもの。
などから起因されることが少なくない。
かつて、某バラエティー番組で物凄く貧乏生活をしている芸人さんが取り上げられていた。
もちろん、その芸人さんは1人暮らしをしながら本業以外のアルバイトを掛け持ちして本来の仕事のオファー(チャンス)が来るまでひたすら辛抱している。
私は皮肉にも、①、②、③の全て経験してきた。
この50・80問題は、誰にでも起きる身近な問題なのだということに気付いてほしいから書いているのだ。
よく考えてほしい。
AKBの握手会を20代の男性が襲撃した事件があっただろう。
この男性は、自らの月収20万のうち15万を実家の母親に仕送りしていたこともあったのだ。
母親が仕事できない状況だったからだ。
児童たちを襲撃した男性、アルバイトしながら仕事を辛抱強く待ち続ける芸人、握手会を襲撃した男性。
この3人に共通することが1つある。
『適切なサポートを受けられる環境(整備)』
では、芸人が襲撃しなかった理由は?
貧乏ながらも、明日(未来)に希望を持ち続けて生きているからなのだろうと私は感じる。
事件が起きて、専門家があーだこーだ言っても50・80問題の本質には辿り着けないことになるだろう。
親離れ子離れの問題でもあるものだから。
くろやん
男性/46歳/宮崎県/会社員
2019-05-30 22:00