案件
むかしむかし、コンピュータ会社で勤務していた頃の話です。テレビ局のテロップは手書きのものを映像に重ねていましたが、やっとコンピュータを使って映像を作り、それを別の機械で合わせるシステムが出てきた時代です。
その日は午前中から故障が発生して原因特定が出来ず、何人もの技術屋と機材をテレビ局へ持ち込んで作業をしていました。
夕方に「ダメ元で行ってくれ‼️」という事で、考えられる交換機材を持って現場に入りました。番組の1番偉そうな方から「本番で使えなかったら、お前らの会社の機械が壊れたのでテロップが出ないと手書きで流してやるからな‼️」と恫喝され作業に入りました。
やはり原因が特定できず、時間ばかりが過ぎていきました。本番まで20分、システム起動に10分、動作確認に5分、ラストのワンチャンスとして今まで交換していない部品を交換してシステムを起動させました。
再び1番偉そうな方が「どうなった‼️」と怒鳴りこんで来られたので「今起動中です。完了したらすぐに確認願います‼️」と言いました。
何とかシステムは起動して、テストもOKとなり、生本番の番組中のテロップは全て正常に出ました。
番組終了まで拝見して、夜中に食べたラーメンが美味しかったです。
FUJI2
男性/66歳/東京都/自営業と自由業は違うんだぞっと…個人事業主さまは言ってみる~
2019-06-10 12:09