案件
本部長、秘書、社員の皆様、お疲れ様です。
15年ほど前の話です。
営業職の為、お客様を接待する時に、女性が接客してくれるお店を利用する機会が多かったのですが、よくあるパターンでお店の娘とメアドを交換していました。
メールの内容は、よくある営業トークのやり取りで、やましい事をしているつもりはなかったのですが、なんとなく後ろめたいような気もして、その都度、消していました。
ある日、妻と二人で買い物に出かけた際、その出先で、
「携帯、電池切れしちゃった。お母さんに電話したいからちょっと貸して」と言われたので私の携帯電話を渡しました。
通話終了後、携帯を受け取ろうとすると、
妻はまだ画面を見ていて、その顔色がみるみる変わっていきました。
「何これ… 男の名前になってるけど… 女?」
横からふとのぞくと、メールフォルダーを開いていて…
そこには、消し忘れた最後のメールが残っていたのです。それは「今日もありがとう♪今度二人でどこか遊びに行きたいな❤️」というような内容のメールでした。
もちろん向こうは、接待でお店を使ってくれるお得意様への営業トークだし、私もそんなつもりもなかったのですが「今度ね」みたいな社交辞令返信をしていました。
「へえ〜… 前も二人でどっか行ったの?」
「こないだの出張って本当に出張だったのかどうだか…」
「普段、携帯にロックをかけていたのはこういう事?」
等々…
こうなってはもう、いくら「相手はそうやってお客をつなぐプロだから」とか「言葉遊びみたいなもの」とか「社交辞令」などと弁解しても妻の怒りはおさまりません。
その後、一週間程で機嫌は治りましたが、その時の経験から得た教訓は、
「誤解を招くような小細工はするな。もし隠すなら最後まで完璧に♪」
で、以後、同じ過ちは繰り返していません。
ちなみに今は、パスワードは妻に教えてあります。
ヤンモコたぬき
男性/63歳/東京都/会社員
2019-06-18 14:12