社員掲示板

案件

20代前半の頃、週休2日で月20日労働、標準労働時間が160時間でした。

しかし、残業時間は毎月150時間超、部署と仕事の状況によっては320時間超なんていうこともありました。残業手当は青天井の時代でしたので、毎月の給与は2.5倍程度になり、忙しくてお金を使って遊びにも行けず、それはそれで良いか~という若造時代でした。

その日も日付が変わる頃まで採取したデータを先輩社員は明日に備えて寝るからと若造2人で事務所で書面にまとめていました。当時はパソコンなんてありませんでしたので、全て手書きで作成していました。

夜中の3時過ぎに「腹減ったな~」ということで、保存食のカップ麺を食べようと机から取り出して、給湯室へ向かいました。

深夜の事務所から給湯室への廊下は真っ暗で、外から入る僅かな明かりを頼りに進んでいきました。
すると、現場からの通路と交わるところで「ドン!!」という大きな鈍い音がして、防火扉がギギギと音を立てて迫って来ました。自分たちは「うわ~!!」と大声を上げて後ずさりして見ると、「うううっ」という唸り声とともに倒れている先輩社員が額から血を流して倒れているのがぼんやり見えました。

その防火扉は以前から壊れて、中途半端に開いていました。現場で仮眠していた先輩社員が起きて様子を見に来たのですが、真っ暗な中で防火扉に激突して、かけていた眼鏡を壊して額から出血という事故が起きました。

みんな連日の長時間作業でまともな意識ではなく、先輩社員は額から血を流しながら「眼鏡壊した~、明日からどうしよう~」、私達若造2人は「ウエス(掃除用のボロ布)をあてがって、ビニールテープをきつく巻いておけば良いか~」、「さっさと手当してカップ麺食べて仕事しよう!!」と考えて、先輩社員を放置してウエスとビニールテープを取りに行きました(笑)

コンビニが無い時代でしたので、事務所の引き出しと更衣室のロッカーにはカップ麺を備蓄していました。

FUJI2

男性/66歳/東京都/自営業と自由業は違うんだぞっと…個人事業主さまは言ってみる~
2019-07-02 14:20

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