感謝だ。妹よ。
感謝したいのは、妹です。
中学生から発症していた私の原因不明の病気に理解を示してくれました。
同じ中学校に通っていたときも、私の奇行が友達の話題にもなっただろうに。
しかしながら、だんだんと妹への屈折した引け目を感じだしました。
高校生のときは、同じ思春期にあった、だらしない妹を大声でよく罵ったり、時には暴力を振るったり。
近所のおばさんは、耳に入る私の暴言に本当に戦々恐々としていたそうです。
同じ大学生になって同居するようになったときも、社会人になったときも理解と気遣いをしてくれました。
社会人で荒れていったときも。
そんなあるとき、私の悪態を見かねた妹に平手で頬を殴られました。
結婚できないのも私のせいも多分にあると引け目すら感じていた妹に殴られた。
私は、妹に殴られた自分の悪態を深く反省すると共に、それでも大人になった妹に嫉妬すら覚えました。
「自分がこんな風になったのは、妹のせいでもあるんだ」と。
「妹は、なんの不自由もなく、なんでもできるじゃないか」と。
ところが、その後もそんな私に何もないかのように接してくれました。
このただの同情ではない深い愛情を感じると、今では私は安心して幸せになります。
第二の母親のような存在です。
でも、私もこの愛情に答えなくてはなりません。
そう、精一杯、一生懸命生きなくてはなりません。
やはり、大事な時には、兄貴としての頼りがいのある威厳を示したいのです。
一度でもよいので、こんな兄貴でも、いたことで本当に本当に良かったと。
来月から入院して受けるであろう脳の手術もその一歩でもあるのです。
妹よ。ありがとう。本当に感謝しています。
い~つかお前の~喜ぶような、そんな兄貴になりたくて~。
まいまいがまがま
男性/51歳/埼玉県/会社員
2019-07-07 04:27