社員掲示板

本日の案件

本部長、秘書、リスナー社員の皆さん、お疲れ様です。

私は大学時代、長崎県に住んでいて、「墓石を運ぶ」という謎のアルバイトをしたことがあります。
大学の掲示板に、たまたま日雇いの、お盆前の墓地整備のアルバイトを見つけて、「1日だけだし、現場も家から歩いて2分ぐらいの場所だし、なんか面白そう」と思って、応募しました。

そして、アルバイト当日、おそらく同じ大学の男子学生が2名、作業着を着たおっちゃんが2名、私を含めた計5名が現場に集まりました。おっちゃんの1人が「今日はこの墓地から墓石を運んで、あそこに止めてある軽トラックに積むのが仕事。墓石は大体200キロぐらいやけん、みんな頑張ろうな!」と始めに説明してくれました。長崎は坂の多い町、なるほど軽トラックでは、この込み入った坂道に入っては来れないから人手が必要なんだなと思いました。

が、
一番最初に運ぶ予定の墓石の前で、何やらおっちゃん2人がこそこそと神妙な顔で話しています。
「(ひそひそ声で)いや、絶対これ400以上あるばい・・・」
「やってみらんとわからんけんな・・・」

私は「なんの話だろう?」と思いましたが、作業を続けました。墓石になんとかロープを巻き付けて、木の棒を通し、いよいよ担いで運ぼうとしたその時です。みんなが力を入れて一瞬墓石は浮き上がりましたが、ほぼ同時に木の棒はバキバキに折れ、また墓石が地面に落ちました。

全員絶句。

そうです、その墓石の重さは400キロ以上で成人男性が5人かかっても運ぶのは難しく、そもそも専用の道具が準備されていませんでした。
おっちゃん1人が重い口を開き、「今日はちょっと段取りが悪かったけん、中止にさせてもらいます。ほんと申し訳なか」と話し、それぞれ1時間分のお給料をいただいて解散になりました。

そのことをすぐに友達に話すと、爆笑してくれて「まあ良い話のネタになったな」ぐらいに思っていましたが、その日の夜、強烈な金縛りにあって眠れなかったこともよく覚えています…。

エレメントらくゆう

男性/34歳/千葉県/会社員
2019-08-01 14:42

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