続・美学
元・阪急の大投手 『 山田久志 』
日本一美しい投球フォームといわれたアンダースロー。元祖ミスターサブマリン。
阪急ブレーブスの顔として、
12年連続 開幕投手という記録もある。
若い頃は速球でグイグイ押すタイプ。
監督に「ピッチャーはコントロールが命」と言われて「球さえ早けりゃ、ド真ん中でも打たれませんよ」と口ごたえしていたという。
数年間、最多勝を獲得するなど活躍を見せるが、肘を傷めて低迷。
同時期に台頭してきた新人・山口高志のストレートを見て「オレのストレートはもう通用しない」と変化球ピッチャーへの転向を決意。伝家の宝刀『シンカー』を得て復活する。
ロッテ時代の三冠王・落合博満には「すべてシンカーで討ち取る」として投げ続けた。狙い撃たれて3打席連続ホームランを食らったこともあるが、シンカー勝負は止めなかった。
結局、真っ直ぐから、シンカーになっただけで、強気のグイグイな性格は変わらない。
現役生活 19年 。
通算 284勝はアンダースロー投手では最多。
引退後は指導者としても実績を上げた。
自身の経験から「新しい変化球の習得には3年かかる。通用しなくなってから始めたのでは遅いんだ」と、その選手にあった球種やフォームの指導に定評があった。
中日の監督時代は実績を残せなかったが、川上憲伸・岩瀬を指導し、FAで谷繁を獲得。福留の外野コンバート。荒木の内野専任で『アライバ・コンビ』を定着させるなど落合ドラゴンズの黄金時代の下地は山田の手腕による、と言われている。
球界きっての理論派だが、なんといっても284勝。野球殿堂入りした実績は説得力がある。
まさに『 無事これ名馬 』
コーギモモ
男性/58歳/神奈川県/飲食業
2019-08-04 01:03