富士山登山の思い出
本部長、秘書、スタッフの皆様
初書き込みです。いつも仕事の帰りの車中で楽しく拝聴しています。
富士山登山の話が出てきましたが、わたしには忘れられない思い出があります。まだ子どもいなかった数年前、妻と妻の父、妻の兄弟とともに、吉田口から富士山登山に挑みました。富士山登山は頂上に近づくにつれ、空気が薄くなるようで、上の方にいくとかなりゆっくり登ることになります。文字通り、半歩づつくらい、というイメージです。そうしないと酸欠で高山病になってしまうのです。自分もそのようなペースでゆっくり歩いていたのですが、少し前方(50メートルくらい前)を歩いていた妻の様子がおかしくなってきました。どうやら便意が強くなってきてしまったようなのです・・・。富士山登山の大きな障害はトイレです。トイレは途中の山小屋のようなところにしかなく、さらに有料です。妻は小銭を持っていない様子・・・。そこまで登るのに自分も疲れていたようで、便意をもようした妻を見て混乱してしまい(今思えば、周りの人に一時的に借りてもらう、などできたような気もします)、「とにかくお金を妻に届けなければ!」と思ってしまい、そこから約50メートルくらいの距離を上に向かって猛ダッシュ。何とか妻に小銭をわたし、そこで文字通り力尽きました・・・。ものすごく気持ち悪くなり、頭痛も強烈でした。頂上にも何とかたどり着きましたが、あまりにも気分が悪く、今でも記憶としては全て灰色です。しかし、それを見ていた義理の父は、「こいつは娘を本当に守ってくれるやつだ」と思ってくれたようで、今でもよくこのことを思い出して信頼してくれています。結果的には奥さん一家の信頼を得ることができた富士山登山でした。
オチはありませんが、富士山登山、忘れられません。
かものは59
男性/42歳/東京都/大学教員、研究者
2019-08-12 19:15