偉大なる先輩案件。
高校時代の柔道部の先輩の話なんですが、みんなで目指していた高校柔道選手権大会に出場が決まり、強化合宿をしていたある日、稽古中の乱取りでその先輩がアキレス腱を断裂して入院してしまいました。その先輩は部の副将でかなり強かったので、我が柔道部は全員大ショック。
「これじゃ勝てないな…」みんなで話していたある日、車椅子で先輩が合宿に現れました。
そして意気消沈していた我々に喝を入れてくれました。「勝てないと思う気持ちが勝てなくしてるんだ!もっと自分を信じて柔道をやってみろ!」…先輩の一言で我々は徐々に前向きになり、そして選手権大会へ…残念ながら団体戦でベスト4まであと一歩のところで敗退。しかしその先輩は最後まで車椅子から大きな声で我々を叱咤激励してくれました。その先輩は卒業後は大学に進学して、柔道部の主将にとして活躍。一時はオリンピック強化選手にも選ばれるほどの活躍をしていましたが、急性白血病で急逝。後輩の我々をいつも気遣ってくれた偉大な先輩でした。
コロンボ
男性/68歳/神奈川県/自営・自由業
2019-09-02 06:43