本日の案件
高校時代のバイト先からの帰り道、大好きなたい焼き屋さんがありました。
おばちゃんもとても優しい人で、
「これ、時間が経って固くなっちゃったやつなんだけど、よかったら食べて」とおまけしてくれたりで、初めてのアルバイトで怒られてばかりの毎日、そのたい焼きを食べて帰ることだけが楽しみだったと言っても過言ではありません。
ある日店内の椅子に座って食べているところを先輩主婦に見られていたようで、
「すごく幸せそうな顔でたい焼き食べてたね」と笑われてしまいました。
この味は冷めてからの方がおいしいと説明されたたい焼きを、結局家に帰るまで我慢できず、夕焼けの田舎道を自転車を漕ぎながら食べたあの味…
だいぶ昔に閉店してしまったのですが、今でもたまにそのお店があった道を通る度、優しい思い出が蘇ります。
あんにんとうふ
女性/30歳/東京都/アルバイト
2019-09-12 18:01