案件
本部長、秘書、リスナー社員の皆様
お疲れ様です
私の師匠。
競馬の師匠「ろくさん」。
20代後半、毎週のように場外馬券場に行き
馬券買ってました。その時仲良くなったのが
ろくさん。
ろくさんは赤ペンを耳にさし、
競馬新聞をズボンの後ろポケットに入れ、
雪駄をはき、ワンカップを飲んでいます。
いつもベロベロに酔ってました。
ベロベロなのに、当てるのです。大穴を❗
かたそうなレースでもろくさんは本命対抗
の馬券なんて絶対買いません。
これは無いだろーって馬をヒモに買います。
すると、その無印の馬が来るんです、高い
確率で❗
私はろくさんに「なんであんな馬買えるの?」と聞くと、ろくさんは「何十年も毎週毎週競馬やってりゃ走る馬、走らん馬くらい
パドック見りゃわかるわ」と言いました。
たしかにベロベロなのにパドックの馬を見る
ろくさんの目は鋭かったです。
そしてろくさんはレースは絶対見ないんです。ワンカップ飲んで競馬新聞見てるんです。大穴を当てても大声で騒いだりせず
雪駄を鳴らし風をきって払い戻しへ❗
その後ろ姿がやけに格好いいのです❗
そして「行くか❗」と言い飲み屋へ❗
そこで「馬の見方教えてよ」と言うと
いつも「今度な」
そしていつからか、ろくさんの姿を見なく
なりました。どうしたのか、わからない
ままです。そして馬の見方も教えてもらえませんでした。
ろくさんの大穴馬券を握りしめ払い戻しに
行く後ろ姿、今でも格好よかったなーって
思います。
テンポイント
男性/56歳/神奈川県/会社員
2019-09-25 18:29