真冬の青梅街道を歩く
本部長、秘書、お疲れ様です。
思わず遠くに来たもんだ案件ですが、もう30年近く前の話です。
私の愛した女性と結婚した友人の結婚式に出席した後、私とは異なる意味で盛り上がる友人達との二次会で終電を逃し、新宿から荻窪まで、青梅街道を歩いて帰りました。
辛くて悲しくて、でもそれを誰にも知られたくなくて、、、
思わず、四面道交差点を越えた辺りで、あれ、通り過ぎた?と思ったら、
パトカーから警官が、何かありましたか?と。
いいえ、何もありません、家はすぐそこですから、と言い訳したのですが
怪しいと思われたのか、パトカーが徐行でついてきます。
なんだか、そんな風に怪しく思われているのも腹が立って、元気よく、腕を振って、スピードを上げて歩いているうちに、
どんどん家から遠ざかっていくものの、なんだか、どうでもいいや、とういう酔っ払った投げやり感情もあって、ミッシングを大声で歌いながら、青梅街道をそのまま歩き続け、
流石に引き出物を持つ腕も疲れて、引き返すかと思ったら、
田無あたりで、また別のパトカーに、どこへ行くんですか?と。
お前に俺の気持ちがわかるか?!と、うちすぐそこですから、と
結局、東村山まで歩き、
冷静になって、タクシーで帰ろうとするも、
その時間帯、”上り”のタクシーは皆無で、新宿から荻窪の1時間+東村山往復6時間、すでに電車の動いている時間に帰り着きました。
始発を待てば、と思われますが、真冬でしたので、そういう訳にもいきませんでしたし、最後は意地でした。
50を過ぎては不可能な、若気のいたりでしたが、まあ、おかげで悲しい話を笑い話に変えて吹っ切れた感がありました。
Chayank(ちゃやんく)
男性/57歳/東京都/会社員
2019-10-09 18:04