台風への備え~実体験のお話し~
本部長、秘書、そしてリスナー社員の皆様、本日もお疲れ様です。
本日の案件、知識披露ではございませんが、かつての台風での実体験をお話しします。
◇台風の時に絶対に怪我をしないでください、救急車、来ません◇
平成11年(1999年)台風18号を熊本市で体験しました。
その台風は950ヘクトパスカルという中心気圧で熊本県北部に上陸しました。熊本市においては台風の進行方向右側にあたる“危険半円”がガッツリかぶるという恐怖。どれぐらい強烈だったかというと、60m/sを越える強風、そして熊本県不知火町松合地区では高潮により12人が犠牲になるほどのものでした。
さて、この台風9918号の最接近時、それまで強く吹いていた風が一段と強くなり、文字通りの暴風、風が暴れ狂うという状況になりました。北に南に風が暴れ、街路樹は開いた傘のように枝を上に持ち上げ、無数の木の葉や小枝が宙を舞い、窓ガラスに小石がバチバチと当たります。近所の酒屋の黄色い看板が遥か彼方に飛び去るのが見えると同時に停電し、インターネットやテレビの情報が途絶えました。
このとき私は熊本市消防局の消防無線を聞いていたのですが、無線を通して起こっている事態を把握しました。
1.救急出動の要請がひっきりなしになる
2.割れたガラスで怪我して出血する人多数
3.救急車は全て出動済み、到着まで最短でも40分以上を要する
4.近隣市町村の救急車も全て出動し応援対応ができない
5.応急手当を電話越しに指示する
つまり、もし、ガラスでの怪我・・・
動脈を切って出血が止まらないような怪我をしたら・・・
助からない、と。
台風への備えの前に・・・なぜ台風に備えなければならないのか?
それは緊急事態において『普段と同じ支援を受けられないから自力で生き延びる手段を用意しなければならない』のです。
台風の通り道にあたる社員の皆様、十分にお気をつけください。
どうかご安全に。
えあろうっちー
男性/52歳/栃木県/自営・自由業
2019-10-10 18:33