永遠のヒーロー
普通、子供がアニメを見ると「キャラクターがしゃべってる」と思うものらしいが、自分は小さな時から紙芝居のように誰かが後でしゃべってると思っていた。
鬼太郎と田舎っぺ大将が同じ人なのも知っていたしね。
物心ついて初めてみたアニメの記憶のひとつが『タイガーマスク』なのだが、そこで主役のタイガーマスクこと伊達直人を演じていた【 故・ 富山 敬さん 】の声が好きだった。
富山さんの役柄には、二枚目と三枚目の極端な2つの路線があって伊達直人や、グレンダイザーのデュークフリードなどの主役のイケメンは、やがて宇宙戦艦ヤマトの古代進で頂点となる。
一方で、脇役のギャグ路線は、二代目のネズミ男や、もっとも有名なところでは、さくら友蔵(初代)なども絶品。
オレ的にはタイムボカンシリーズのナレーターで、実物の富山さん本人の顔ソックリにキャラデザインされた「トミー・ヤマ」というキャラが好きだった。
20年くらい前だろうか。
しばらく、二枚目を演じることがなかった富山さんを寂しく思っていたら、主役を演じるとのニュースが届いた。
正確にはダブル主演のひとりだが、久しぶりに二枚目の主役級キャラ。それもオレの大好きな小説が原作という。
長編の大河ドラマでいくつかのシーズンにまたがり、原作を忠実に再現したアニメも8年続いた。富山さんも長年、演じ続けた。
そして、そのキャラが死ぬシーンが放映されて、しばらく、時期を合わせたかのように富山さんも亡くなってしまった。まさに役目を終えた、というか、演じきった、というところか。
オレにとっては、
富山さんは声優ファンの原点。永遠のヒーローなのだ。
コーギモモ
男性/57歳/神奈川県/飲食業
2019-10-11 17:03