10月23日
15年前の10月23日、夕方の6時ちょっと前、当時15歳の中学3年生だった私は、それまでに経験したことのない強く大きな揺れの中にいました。それがあの新潟中越地震です。自宅の2階でテレビを見ていて、ちょうど母親が夕飯に呼びにきたタイミングでした。
何が起きたか分からず、慌てて階段を駆け下りて裸足のまま外に飛び出しました。後から考えたら危険極まりない行為ですよね。ただその時は「このままここにいたら死んでしまう」という思いでいっぱいでした。
その後も繰り返し起きる余震。その日は車の中で夜を明かすことに。停電して辺りは真っ暗、不安でなかなか眠れない中の満月を今でも覚えています。
私の自宅のあった地域は最大震度6程度あったように記憶していますが、幸い、自宅も家族も無事でした。しかし、それからは地鳴りのような低い音と振動がトラウマになってしまいました。いまだに身構えてしまいます。
その後もたくさんの地震や災害を経験し、今年で私も30歳。地元の新潟を離れて10年以上たちますが、毎年、この日を忘れたことはありません。今年も、空を見上げようと思います。
桃尻カエル
女性/36歳/群馬県/会社員
2019-10-23 13:05