バリウムvs胃カメラ
技術的なお話をします。
双方には仕組みの違いによるメリットとデメリットがあります。
バリウムはX線を通しにくいバリウムを飲んで透視画像を撮ることで胃の状態を確認します。形を把握するためにバリウムを入れてあちこち向いて撮影します。この時にバリウムにより胃の表面の形状をはっきりさせて確認をします。バリウムがサッと流れてしまう食道の様なところの検査には不向きです。これはX線を使った通し検査ですので、当然計算されている量の被曝があります。レントゲンは世の中に認知されて100数十年を経ていますので、どのレベルを浴びたらどうなると言う事がかなりわかっていますので、妊婦さんや子供を除けば被爆による影響はほとんどありません。
そして影絵の様な通し画像ですので、読める人が見れば、ある程度組織の中で起きている事も判読できます。
胃カメラは文字通りカメラにより、内部の映像をカメラで見て検査を行います。ですので、食道や胃の表面の形状変化を観察する事ができます。もしも異常かと思われる部位が見つかれば、組織を採取して確認する事も可能です。デメリットはカメラを飲まなくてはならない事、映像に写っているところしか見ていない事、そして粘膜組織(表面組織)の下に広がる病変(スキルス胃がんなど)は粘膜表面に異常を起こしていないとわからないと言う事です。そして当然X線の被爆はありません。
どちらを選ぶかはご自身の選択ですので、検査を受けられる前に施設とお話しされる事をお勧めします。一般的にはバリウムはスクリーニング、胃カメラは次の段階の検査とされていました。バリウムでこの辺りと目標を絞って、胃カメラで良く見ると言うやり方です。
自分は十数年前に2回、バリウム検査の後に軽いショックを起こしました。理由はわかりませんが、それ以降はバリウム検査を受けていません。7年前の手術から血液をサラサラにする薬を飲むようになり、クリニックでの胃カメラ検査は拒否られるので、胃カメラ検査も受けておりません。会社の健康診断であれば数千円で、それも会社持ちなのですが、検査施設がクリニックなので検査を引き受けてくれず、いざと言う時の処置が可能な総合病院では自費診療での受診となるので、数万円払うなら胃がんで逝きま〜す。と検査を受けていません(笑)
FUJI2
男性/66歳/東京都/自営業と自由業は違うんだぞっと…個人事業主さまは言ってみる~
2019-10-24 16:54