なにかの偶然で
1000円カットに行ったら、20年前に離婚した父親とバッタリ遭遇。
私が知ってるころよりずいぶん小さくなってて白髪オンリーになってた。向こうも私のことしばらくわかってなかった(笑)
清算の前、「ちょっと1分だけいい?」と店の外に手招きされた。
「俺、もうすぐ死ぬんだ。すいぞうガンで余命宣告されて、余命の日付を今3ヶ月過ぎてる。だから・・・元気でな」と。
はっきり言って恨みつらみしか残ってないし、息子のおじいちゃんとしてもまったく役に立ってない。会えなかったのは今まで同じだし、そういう意味では父が生きていても死んでいても特に私の日常に変化はない。でも、私の息子を力いっぱい抱きしめてくれて、そのときすごく、込み上げるものがあった。
いつも当たり前のように明日が来るけど、急にカウントダウンが始まる気持ちって、どんなのだろうな。見える景色がまったく違うものになるんだろうな。ありがとうなんてキレイな言葉を言うつもりはないけど、もしあの世に行って気が向いたら、うちに遊びにきてよ。かわいい孫を見に来てよ。歓迎するよ、おじいちゃん。
若作りの、ま~
女性/40歳/埼玉県/自営・自由業
2019-11-09 16:19