私史上一番の面白い話
やしろ本部長、浜崎秘書
お疲れ様です。
本日の案件が私史上一番の面白い話を投稿する大チャンスだと重い投稿した次第です。
そんな笑顔で笑える?って話なんですが
私は両親の離婚により小3の春から祖父母が暮らす家に引っ越すことになりました。これといって不安は無かったのですが、唯一、挙げるとすれば新しい学校で友達と仲良くできるかという事が常に頭の中にありました。
引っ越しを終えて転校先の学校へ初めて登校したのは1学期はじめの始業式で、教室へと向かうと担任の先生から自己紹介をするように言われました。
「〇〇小学校から来ました、ぽてそらです」
「仲良くしてください」
と、緊張しいな私が震える声でクラスの皆に挨拶を済ませ、新たな学究生活が始まったわけです。
ですが、なかなか馴染むことは出来ず、むしろ避けられているような感覚がありました。
当時は避けられる理由は分からなかったのですが、その理由は私の隣の席に座っていた女の子はクラスのマドンナ的な存在で、突然転校して来たクセにズルいと男子に妬まれていたようです。
そして忘れもしないあの日。
転校して1月経ったくらいの国語の授業中に、マドンナちゃんがオナラをしたんです。
途端にザワつく教室。お調子者のサカマキ君が
「今こっちの方からオナラが聞こえた!」
とマドンナちゃんの辺りを指差し、犯人探しをするような雰囲気になり、徐々にマドンナちゃんが特定されそうな空気の中でチラッと彼女を見ると、彼女は下を向いて泣いていたんです。
やばい
と思った私は咄嗟に席を立ち、
「ごめん、今オナラしたの俺だわ!」
とマドンナちゃんをかばったのです。
すかさずお調子者のサカマキ君は
「なんだよぽてそらかよ。ぽてそら屁こき虫じゃん」
「屁っこきー虫、屁っこきー虫」
巻き起こる屁こき虫コール
転校して1月、クラスに馴染めず屁こき虫として目立った私は惨めで、今にも泣き出しそうな感情の中、
そいや、マドンナちゃんさっきまで泣いてたな
とふと冷静になり彼女の顔を見ると
とても可愛らしい顔で
「屁っこきー虫」
とコールしていたのです。
さっきまでの泣き顔が嘘のような笑顔で。
まあ、可愛かったのでオッケーです。
ポテンヒッツそらまめ
男性/32歳/東京都/建築業
2019-11-12 18:24