クロマティの背番号と煩悩の数
昔、巨人にいたウォーレン・クロマティの背番号『49』
外国人選手(アメリカ出身)は『49』がラッキーナンバーとして好んで付けてましたね。
アメリカではゴールドラッシュの1849年に因んで『49』は縁起の良い数字なんです。
日本だと昔より『始終苦労する(49ろうする)』『死苦』などと縁起が悪く嫌われていた数字でした。
仏教でいうところの『四十九日』は七日ごとに七つの罪について閻魔大王の裁きを受け、天国に行けるか地獄に落とされるかの審判の日が四十九日で、天国(極楽)へ行けるようにと四十九日法要を行います。
因みに四苦八苦は人生の苦しみ『生苦』『老苦』『病苦』『死苦』の四つの苦しみに、『愛別離苦』『怨憎会苦』『求不得苦』『五陰盛苦』の四つを足して、八苦。
4と8を足して12あるわけではありません。
四苦八苦、4×9+8×9=108…煩悩の数というのは洒落好きの日本人が作ったもので、後付けのものです。
煩悩の数には諸説あり、『8400』とか『88』とかもあります。
先の108説には98の随眠(ずいめん)と10纏(てん)を足して108個というのが日本仏教界ではよく言われます。
この随眠は『三毒』と言われる『貪瞋痴(とんじんち)』や『傲慢』『疑念』『邪見』などなどを三界(欲界・色界・無色界)それぞれに分けて分類していって98個あるとされます。
それに10纏の煩悩を足して108個とする教えと…
六感(目、耳、鼻、舌、身、意)の感知の6つ
好悪平(好きか嫌いかどちらでもないか)の3つ
苦楽(苦しいか楽しいか)の2つ
そして三世(過去、現在、未来)の3つ
これらをそれぞれの状態があることから
6×3×2×3=108としています。
『49』は日本人にとって然程ラッキーナンバーではありませんし縁起の良い数字というわけではありませんが、人それぞれ好きな数字、嫌いな数字があるのも自由で良いですよね。
因みに本部長や秘書が好きな数字は何でしょう?
坂本龍三
男性/60歳/神奈川県/会社役員
2019-11-27 11:33