風邪案件

本部長、秘書様、社員の皆様お疲れ様です。
私の思い出の風邪案件は、初めての海外出張の時のこと。
その出張はかなりのお局様と同行だったのですが、
前日のブリーフィングでも詳しい説明はして貰えず、
ぶ厚い資料の束を渡されただけでした。
「あなたは何もしなくていいのよ。私が全部やるから。
あなたは付いてくればいいだけ。」と冷たく言われたんです。
そして翌日すこし早めに航空会社のカウンターでチェックインした私に、
係りの方が『ご伝言があります』とメモを渡してくれました。
そこには…そうです、お局様からの驚くべきメッセージが。
「インフルエンザになりましたので、出張は行けません。
資料を良く読み込んで、独りで行って来てください。」
もう、それから10時間以上のフライトのなか、資料を何度読み返したか。
眠れず、機内食も食べる気になれずでした。
結局、現地コーディネータの方や取引先の方々のご厚意で、
何とかなったのがせめてもの救いです。
帰国後、例のお局様からは「ゴメンね〜。すごく熱があったのよぉ」と
事もなさげに言われましたが…。
諸々辛かったけれど、少し仕事に自信がついた案件でした。

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