想いに気づかないふりをしていたあの時
高校生の時、とっても私の事を好きでいてくれた男友達がいました。私にとって親友でもあり家族のように信頼していたこともあり、いつもその好意には気付かないふりをしていました。ある時、いつものように深夜に他愛ない会話をしていたら、私は知らないうちに眠ってしまい…ふと目覚めたときは明け方。耳元に携帯があるのを見て、まずい!値落ちした!と思って画面を見るとまだ「通話中」の文字が…!え?と思って耳に当てると「おはよう」というその人の声。びっくりしたけど、ずっと寄り添っていてくれたような温かさに感激してしまいました。
大学生になってその人と付き合う事になりましたが、一年半でお別れ。やっぱり友達に戻ってしまいました。今はお互い別々の人と結婚して、時々幸せそうな笑顔をSNSで見る程度ですが、あの一本の電話は人の温度を感じられた素敵な電話でした!
仔アザラシ
女性/35歳/東京都/自営・自由業
2019-12-19 17:32