クリスマス・プレゼント案件
本部長、浜崎さん、社員の皆様、メリー・クリスマス。
若い頃付き合ってた彼女にクリスマス・プレゼントは『お金では買えないものを下さい』とクリスマスより1週間前にリクエストされました。後でわかったのですかその頃彼女は私を含め3人の彼氏がいました。各々に同様の宿題を出してその内容で本命を選ぶという方法だったのです。そうとは知らず私のとった行動は彼女と出会ってから交際するまでを小説にして渡すというものでした。美容師の彼女とタウン誌勤務の私が広告営業という仕事を通じて出会い、仕事の打ち合わせやカットしてもらってる時の会話から彼女に惹かれてゆき『よし! 今日は食事に誘ってやるぞ!』と意気込んだその先で彼女は店を退社していました。行き場の無い感情を抑え切れずに私の下した決断は彼女を探すというものでした。この探していく話はそれこそ本にしないと書き切れないのでここでは端折りますが、ノンフィクション小説にするだけの過程がありました。だから執筆にも力が入ったし後書きをは彼女への気持ちをストレートにぶつけました。結果として彼女は私を選ぶわけですか、そうとは知らぬ私はそこで彼氏3人と付き合ってたという事実を知らされたのです。もし最初に3人をザルにかけると知っていたら小説に素直な気持ちを書けただろうか? かっこつけたんじゃないだろうか? そう思うと伏せておいてくれたことをとても有り難く感じました。『これ読んで泣いちゃったよ』と照れくさそうに笑う彼女は実は今の妻なのでありました♪
リクエスト
流星 / 吉田拓郎
おしゃまなロージー
男性/61歳/広島県/自営・自由業
2019-12-25 15:02