本当は実業団に入りたかったけど
私の目標は実業団に入りマラソン選手になることでした。フルマラソンは2時間23分で走ります。ですが今やってることは視覚障害者のガイドランナーです。
私は、小学二年生から大学卒業まで陸上を続け、インターハイや全国高校駅伝にも出場したりもしましたが、中学生の時に障害者大会の補助員をやったときに出会ったガイドランナーという存在の事が頭を離れませんでした。ロープ一本を握り締め繋がった視覚障害者とガイドランナー。たったそれだけで、視覚障害者がまるで目が見えてるような、気持ち良さそうな顔をして走れるんです。あんなに気持ち良さそうな顔を見たら、実業団で1人だけのびのびと走るわけにはいかないんです。
大学の就活を始める時期になり、実業団から声もかけてもらっていましたが、素直にガイドランナーになりたいことを伝え、すべてお断りし、一般の大手物流一部上場企業に入社し、ガイドランナーになりました。
走りと言えば私の本業。走力に余裕がなければ、他人の事など気にしてられません。余裕を持って視覚障害者を安全かつ、スピーディーに、ガイドしています。
2cmの段差でも言わなければこかしてしまいます。軽く登り段差!3、
2、1、はいっ!っと、タイミングを合わせていいます。前後の選手との差、タイムやペース、前の選手を抜かすために右に膨らむときなど、日頃、何気なく登り織りをしている気づかないような段差に気づかないと怖い思いをさせちゃうんです。
本部長、秘書、今言ったこと、全部走りながらですからね?
大会などにも出場し、今は、東京パラリンピック出場を目指して頑張っています。
因みに、私らガイドランナーも国際大会などのドーピング検査の対象になり、ガイドが検査に引っ掛かると選手が、失格になります。
ガイドをするというよりは一緒に、頑張っています。
ガイドランナーとして一昨年の東京FMマラソンに出場し、一般女子総合二位になりましたよ!
いでたりあん
男性/29歳/神奈川県/会社員
2020-01-15 17:45