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私の会った外国人

本部長、秘書、リスナーの皆さま、お疲れ様です。
本日の案件ですが、遡ること25年ほど前のことです。
私は大きな川の側に住んでいて、駅から橋を渡って帰っていました。
ある日、橋の途中で、片言の日本語を話す外国人に道を聞かれました。
スーツ着用、片手にスーツケースの東南アジア系の男性で、行き先はとあるアパート。
住所を見ると、だいたいの位置のイメージは掴めるものの、道順の説明をできない場所だったので、その事を説明し、ざっくりとした方向だけを教えました。
そこまでは良かったのですが、その外国人の次の言葉で絶体絶命に。

「あなたはとても親切な方です。どうか私と結婚してください。
私はスリランカの宝石商です。
一緒にスリランカに来たら、一生、贅沢な暮らしができます。」
そして、スーツケースを開けると、中に大きな宝石が無造作に入ってる。
その中の1つを取り出して
「これはプレゼントです。」

いやいや、ちょっと待ってよ!
5分前に初めて会った、通りすがりなんですけど。
こんな薄暗い夜道で見せられる宝石は、本物だかプラスチックかの見分けもつきません。

「知らない人と、いきなり結婚なんてできません」
「もう、今は知り合ってるんだから問題ないよ」
もう、話が斜め上すぎて、日本人の価値観が通じなくて、怖すぎです。
「恋人がいるから無理だ」と、とにかく怒らせないように辞退して、逃げました。
運が悪いことに、彼の行き先へは、私の家の前を通らなくてはならず、私は自宅と逆方向へ逃げてすごい遠回りして帰ることに。
もう、どこかでばったりするんじゃないかとハラハラしながら帰りました。
ばったりしたら「運命」とか言い出しそうな感じだったので。

半月くらいして、偶然そのアパートの前を通りました。
風呂無し共同トイレと思われる、かなり年季の入ったアパートで、贅沢な生活が期待できる宝石商ではなかったと確信しました。

はのり

女性/54歳/神奈川県/会社員
2020-01-21 23:25

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