恋愛ベストパフォーマンス案件
本部長、秘書、社員のみなさん、お疲れ様です。
今日の案件ですが、私が高校生の頃の話でもいいでしょうか?
私が高校生の時にお付き合いしていた彼は、バイクが大好きないわゆるちょっとヤンキーな人でした。
他校の彼はガソリンスタンドでバイトしており、ほぼ毎日と言っていいくらいバイトを詰め込んでいたため、私が会いたいと言ってもなかなか会う時間を作ってくれませんでした。
そんな彼を確認できる私の密かな楽しみが、電車から彼の働いているガソリンスタンドを眺めること。
彼のバイト先のスタンドは線路沿いにあり、私はその線路を走る電車を使って学校に通っていました。
夕方、下り電車に乗って電車のドアのところに立ち、窓から彼の働くガソリンスタンドを眺めると、小さくではありますが頑張って接客している彼の姿が見えるのです。
彼は、無骨というか、悪ガキみたいなタイプというか、とにかくあまり女性を喜ばせるようなことをするタイプではなかったのですが、私の乗る電車はいつも同じであったため、いつしか電車が通過する時間になると、下り列車の最後尾の車両の一番後ろのドアのところに立って外を見ている私を見つけ、こちらに向かって大きく手を振ってくれるようになりました。
普段、憎まれ口ばかり叩かれて、周りの友達からは、「本当にそれ彼氏なの?」と言われるような態度ばかり取られていたので、私にはその行動がとっても嬉しかったです。
ただ、それだけのことなんですが、今でもそのガソリンスタンドが見える電車に乗ると、甘酸っぱいような切ないような気持ちになります。
あー!青春してたなぁー!
さやみっしゅワールド
女性/40歳/茨城県/会社員
2020-02-04 17:56