一本のろうそく
本部長、秘書、お疲れ様です!
今日の案件ですが、
もうすぐ震災から9年が経とうとしていますね。
当時僕は東京でアパートに住んでしました。
食料や防災関連のものがまたたく間に無くなったのを覚えています。
それに加えて、僕の住んでいた地域では計画停電が行われました。
夜に2回あったと思います。
当然、ライト、電池やろうそくは売り切れ状態で買うことはできず、停電時は寝るくらいしか出来ませんでした。
ある停電の夜、「真っ暗でやる事もないから寝るか」と横になっていたら、コンコンとドアをノックする音が。
ドアを開けると、同じ敷地のボロ屋に住んでいる友人でした。
友人は笑顔で「ろうそく、2本あるから1本あげるよ」と言って、仏壇に灯す用のろうそくを僕にくれました。
震災で直接被害に遭われた方々に比べたら、僕は全然大したことはありません。
だけど、周囲が混乱状態で、夜は電気を使えなく、心細い気持ちで過ごす日々でした。
そんな中、困っているだろうと思って、わざわざ僕にろうそくを持ってきてくれた友人の心にすごく感動しました。
彼は家出同然で急遽、この敷地の平屋に引っ越してきて、最初の頃は僕のところにお米や電子レンジを借りに来るほどの状態で、震災の時もまだ生活はギリギリだったと思います。
それだけに彼の、人を思う行動が衝撃でした。
本当に尊敬しています。
残念ながら、その友人は数年前に亡くなってしまいました。
今でも、あの出来事を思い出しては、「自分だけ」にならず、人にも心配り出来てるか?と自分に問う時があります。
今の様な時期だとなおさらかもしれませんね。
少し重たい話になってしまいました。
いざという時、自分を試されますし、また、日頃の備え・心構えが大切ですね。
マサクニモサクニ
男性/44歳/京都府/会社員
2020-03-09 19:31