案件とは少し違いますが、卒業で思い出したこと
お疲れ様です。私の高校生の時の話です。
私の高校は、2年でクラス替えがあって、それから卒業まで2年間クラスが一緒なので、私たちにとって「クラス替え」というのは、これから先の運命が決まる大事なクラス替えだったのです。
そんな私のクラスは、出席番号順に座ると、たまたま前半に男子、後半に女子が固まるスタイルだったのですが、私は前の方だったので、テストの時などは周囲に男子が多い廊下側の席でした。その時に私の真後ろに座っていた男子のことが、私は2年間ずっと好きでした。
最初から馴れ馴れしく話しかけてきて、でも私はその時男子がすごく苦手だったので、「なんだこの人」と思い目も合わせられず、悩みのタネだったのですが、諦めずに話しかけてくれて、私が勝手に作ったイバラを解いて飛び込んできてくれた感じで、だんだん心を開き始めました。
私は異性が嫌いなくせに、優しくされるとすぐ好きになってしまうというクセのある性格なので、一途にずっと好きでした。
でも彼は、ある日私に「好きな人とかいないの?」と話しかけてきました。私はいないと言いました。そっちは?と聞くと、「俺、化粧してる人が好きなんだよね。」と言ってきました。うちの高校は化粧オッケーだったので、ショックでした。私は部活が毎日あったし、化粧も興味がなかったので、すっぴんだったのです。
それから、彼は本当に化粧を綺麗にしている女の人と付き合いました。別れても、化粧をして、どちらかといえば一軍系の女子を好きになり、卒業してからもそうでした。
彼は今、順調に大学で彼女を作り、楽しんでいるようですが、2年間そんなあなたを好きになって、わかっていても私は化粧をせず、私を好きになることはもうないこともよくわかっていましたが、それでも卒業しても好きでした。
そんな時、一度だけ、卒業してから電話をしたことがありました。その時も、高校の時の友達と付き合ったという報告の電話でした。その子もやはり、化粧の上手い子でした。2年以上好きになっていた時でした。
今思い出すと、確か記憶が正しければ、私は彼に卒業式の時に「好きでした」と書いた手紙を、下駄箱に入れたのです。付き合ってとは書かなかったので、返事はありませんでした。だからその電話が彼なりの返事だったのでしょう。その時に初めて彼を諦めました。でも、今思い出しても私は彼がほんとに好きでした。
すまいりー
女性/26歳/東京都/公務員
2020-03-18 09:04