変なおばさん

小さな八百屋さんで買い物してたら、二つ前に並んでた化粧のドキツイおばさんが、一つ前に並んでたおばちゃんに、「一メートルは最低開けなさいよ！私わざと少し詰めたんだから寄ってこないでよ、マスクもしないで！」と怒っていました。
たしかに一つ前のおばちゃんはマスクをしていませんでした。
でもその人はとても温厚で、「あ、はい、、」と言ったきり、顔色一つ変えず話を終わらせました。
私は、それを後ろから見ていて、おばちゃんがあまりにもかわいそうで、「そんなに文句あるならここでお買い物なさらない方が良いのではないですか？後ろものすごく混んでるんです。」と言ってやろうかと思いましたが、おばちゃんがあまりにも良い人だったのでやめました。

そのあとおばちゃんがこちらを振り返って、「私みたいな歳になるとね、もう良いのよ。マスクなんてしてもしなくても。咳も出てないし。そこまでしなくちゃいけないのかしらねぇ。」と笑っていました。
微笑むことしかできなかったですけど、心が穏やかになりました。

おばちゃん。長生きしてください。


と思った矢先、かなり後ろに並んでたおじさんが、すーーっとみんなを追い越して、二つ前のおばさんの前に並び、レジをさっさと済ませていきました。アホか。

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