案件
ある人は本来持つ温厚さを見失い、人を疑うことに神経をすり減らす。
ある人は深く考え、自己の存在の小ささに心の涙をこぼす。
ある人は周りを見渡し、他人の領域と自分の領域とを線引きすることに一所懸命になる。
ある人は五感を働かせ、なにが必要で、なにがいらないのかを区別し、必要なものだけを背負って生きていこうとする。
ある人は言葉で語りかけ、自らの言葉の尊さと正しさに酔い始める。
ある人は自らの内面をみつめ、欲が満たされればそれで良いと殻に閉じこもる。
ある人は黙り込み、必要以上に発するものを減らし、静かに呼吸をする。
ある人は微笑み、美しい世界にある美しいものをかき集め、「大丈夫だ」と世界に歌いかける。
これが、私が最近わかってきた、過酷な状況に陥った時の人間たちの本質です。
だいたいこんな感じで区別できるかと。
すまいりー
女性/26歳/東京都/公務員
2020-04-09 16:59