本日の案件
デートの失敗談、あります。
三十過ぎのことでした。当時僕は宮崎出身の日本語教師をしている女性と交際をしていました。
彼女は、なんつーか、その、自分のどストライクでした。
彼女のことが大好きでした。
顔も性格も背格好も。
その女性は、仕事で一年間海外赴任をすることになりました。
場所はベトナムでした。
僕らは日本とベトナムで遠距離恋愛をしました。
SNSでやりとりをしながら。
そして一年後、彼女は帰国しました。
僕らはすぐさまデートしました。
が、そのデートが大失敗に終わりました。
彼女は「月島でもんじゃ焼きが食べたい」と言いました。
ということで、二人は月島で再会しました。
さて、ここまでは順調ですね。
しかし、ここからがダメでした。
彼女に再会した僕は、嬉しさのあまり、何も話せなくなったのです。
「あ、あの、その」
月島デートは約3時間、その間、僕は無垢な少年のようになってしまいました。
「あの、その」
とても気まずかったです。
伝えたいことは山ほどあるのに、何も言えない。
そのデート後、ふられました。
今も後悔しています。
どうして何も言えなかったのかって。
その後、彼女は別の男性と結婚しました。
今では一児の母です。
ああ、その相手は自分だったはずなのになぁ。
けいごん
男性/42歳/神奈川県/フーテン
2020-04-15 07:05