“つまらないデート”こそ大切に
今日の掲示板を流し読みして感じたことは……
皆さん、特に男性陣、デートって大変な苦労をしているのですね。
「何処に行って何しよう」
「あのお店で食事しなきゃ」
「コレとアレとソレ、予約バッチリ!」
デートのお相手に如何にして楽しんでもらえるか。
切実なんですね。
鴻が思う至高のデートは……
『何もないところに行く』
です。
何もないというと少し語弊があるのですが、いわゆるアトラクションとかイベントとか、そういった“気分を高揚させるものが何もない”、そんな場所です。
ただの原っぱとか……
別段、景色が美しくもない海岸とか……
さほどの装備を必要としない丘程度の山とか……
例えて言うなら武蔵丘陵森林公園、秩父の芝桜、渡良瀬遊水地、奥多摩湖、栃木県の三毳山公園……
まあ、そんな場所。
そこで半日くらい二人で過ごして。
そりゃ色々と会話をするわけです。
仕事のこと、趣味のこと、家族や友人のこと、近い将来のこと。
のんびり歩きながら、草地に足を伸ばして座りながら、海辺や川辺で水の音を聞きながら。
それこそ合間には沈黙の時間もあったりして。
ワクワクすることとかケラケラ笑うこととか、ドキドキすることとか、それがあまりないデートの半日。
有名なお店があるわけでもないので、飛びっきり美味しい食事もない。
そんなデートをして、お互い家に帰って、それでも「あの人にまた逢いたい」と思ったなら……
それは本物の恋です。
お互いにそう思えたのなら、おめでとうございます。お二人はきっと幸せになれます。
何故なら、楽しいとか嬉しいとか愉快だとか美味しいとか、それらは極めて刹那的、一過性の物事。
何もないデートの後でも心温まる、そんな気持ちになれるということは……
「この人と一緒にいたい、一緒の時間を過ごしたい」
その気持ちの確認なのだと思います。
まぁしかし、20歳代の若人に「秩父の芝桜、見に行け!」とは、なかなか言えないよね♪
鴻、今夜はひとり呑みで酔っ払いです。
それもかなりの酔っ払い。
失礼しました。
鴻の親父(おおとりのおやじ)
男性/66歳/埼玉県/居酒屋やってます
2020-04-15 22:17